溢れる
しおさい


母が自分の年と変わらない少女の顔をし
祖母と写真を撮ってくれと言った

今も見直すその写真に二人の入れない絆や愛情
を見る

その何とも言えない暖かさが何だか悲しい
何だか苦しい寂しさも連れてくる

私を撮った母の写真には今より少し髪の短い私
何を思って撮ってくれたのか

こっそり現像せず持ち続けあの夏に帰る度
私はその気持ちを思い返す

溢れる私や二人の思い


自由詩 溢れる Copyright しおさい 2014-07-22 22:43:55
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