空気清浄器
藤鈴呼

辿り着いた 秋の日
南天が 笑って いました

お前の出番は もう少し 先でしょう? と
笑いかけると

太陽よりも キラキラとした 笑顔で
見つめ返されて

何だか ちょっと 照れくさい
言っては ならぬ 台詞を

この キレイな 空気と ともに
飲みこんだ ならば

浄化 できるでしょうか

だけど 折角の 空気が
汚く 染まってしまうと 困るし

ここには
空気清浄器も ないのだから
やっぱり 止めて おくわ

そう 言いながら 笑った
あなたの 表情が
最高でした


自由詩 空気清浄器 Copyright 藤鈴呼 2014-07-17 18:19:32
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