ぷらたなすの樹  
服部 剛

私の重みで、凹んでいる
タイヤの椅子のブランコが
ぎっしり…ぎしり…ときしんで、ゆれる

軋んで、ゆれていくほどに
ぷらたなすの樹は、詩いだす
ざわつく若葉も、踊りだす

もし大人になった日常が、涙に濡れて
どんなに色褪せても
その公園を訪れて
タイヤのブランコに身をゆだねれば

ぎっしり…ぎしり…と軋むほど
私はだんだん、思い出す

ぷらたなすの樹は語りかけ
久しく忘れ去っていた
あの日の夢は甦る  







自由詩 ぷらたなすの樹   Copyright 服部 剛 2014-07-08 21:24:10縦
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