永遠幻想も、永劫魔法も。
komasen333


いつになったら忘れられるのだろう。
あの恋を、この恋を。



いつまでも忘れられないのかな。
あの恋を、この恋を。



晴れやかな休日でも
「外に行こう」って気にはならないよ。
元気がないとかやりたいことがないとかそんなんじゃないけれど。



雨がしとしとの平日でも
「サボろう」って気にはならないよ。
無理をしてとか没頭してとかというわけでもないけれど。



離れない、鮮明な笑い声。
自分にはふさわしくないって
合わせることはできないって
決めつけて生きてきた。



戻れない景色の中で
ついついあの頃の中に佇んで
できなかったことしようとする自分がいる。



いつになったら忘れられるのだろう。
あの恋を、この恋を。



いつまでも忘れられないのかな。
あの恋を、この恋を。



もし
いつか忘れられるとしても
何もかも忘れるって形にはならない気がする。
あの恋が
この恋があったからこそと
感謝を大きく注いで歩んでいることを願うよ。



たとえ
いつまでも忘れられないとしても
そのことを理由に
立ち止まり続けるって形にはならない気がする。
あの恋が
この恋があったからこそと
活力を大きく胸に燈して歩んでいることを祈るよ。



忘れたくても、忘れられないあの恋。
忘れたいけど、どこかで忘れてしまいたくないこの恋。



胸の中に宿っている
記憶の中を泳いでいる
すべてはそう、あの恋がくれた幻想。
すべてはそう、この恋がくれた魔法。



一人でも
一人きりでも
寂しくならないようになっている幻想。
苦しく切なく虚しくならないようになっている魔法。


自由詩 永遠幻想も、永劫魔法も。 Copyright komasen333 2014-07-06 15:56:23
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