ハートの密談
犬大好き

そう言った彼の心臓を
想像するとハトだった

つぼみのようにはねを絞った
てのひらサイズのむらさきのハト

それがたいらな胸骨を
つくつくつくつく、つついてる

やっぱりわたしの心臓も
ピーマンサイズで

ほどよくなめらか
想像するとハトだった

それがたいらな胸骨を
つくつくつくつく、つついてる

雛鳥みたいに卵を割って
いまにも産まれてしまいそう


自由詩 ハートの密談 Copyright 犬大好き 2014-06-28 22:05:57
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