風の通路
服部 剛
白髪の師は
開いたドアに凭れて
私を待っている
次に私が
ドアを抑えて
青年を待っている
ほんとうのことはそうして
語り継がれてゆくだろう
ドアを抑えて立つ、私の傍らを
(人と人の心の通路を)
風が、吹き抜けていった
自由詩
風の通路
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服部 剛
2014-05-18 19:38:18縦