フォークとスプーン
服部 剛

フォークで肉を、刺す。
スプーンで米を、掬う。

皿に盛られた
ガーリックステーキライスを
凡そ10分で、たいらげる。

皿の上に残された、尖ったフォークを
包むように重なる、楕円のスプーン。

僕の弱い日常は
誰かに尖ってばかりだったけど
銀の背中に
朧なランプを映している
あの楕円の優しさに
明日の僕はなれるだろうか?  





  


自由詩 フォークとスプーン Copyright 服部 剛 2014-03-06 21:48:57
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