通りすがりの俳句トキドキ短歌たち
阿ト理恵

美学とは通りすがりの余韻です
うかんむり招くは窓に存在のひらかれたこころひとりふたり
日曜日尖った文字がほどけてくきみのあくびが伝染するの

もりのおくかくうのさかなレンアイのうみますたまご名をキスという

キスはどちらにしてもうまいにこしたことはないですねというきみ

きみカセキシーラカンスわたくシのねじをまくのはバナナと春さ

春の風きているというしらせあり、そのうで、ゆびにねがいきざまれ

わすれない生のこゑにうちぬかれて

存在する?上書きする?ぼくときみ?

想いでの少女に逢える日はくるの?

ふゆののど凍るかがやき映しこむ

うすめあけくらあい部屋で遊ぼうよ

きみの手にためらいがちな骨をさす

純粋なきみのこころに一滴のしみもつけない。誓うよぼくは
はずむ息きみにとどける
ぼくだけを

きみとぼく たとえれば紙のおもてうら

つきうたう よる、うみ、つちよあいしてる

かなしみがうつくしすぎて青が散る

あさがたにあなたをおもいだしますよすきだといえずすきにさせてね

やわらかい人魚の寝息 春風にふたりは歩くゆうるりふわり
ぷらりんとボクは枝豆レミファソラ♪

春だからはじめてしまう恋もある

いつまでもゆめみる少女ごっこして

こいしくてはるまでそらをみあげてる

こんなよるてをつないだらふってくる

この星のいちぶぶんなのわたしたち

せつないね であってしまったからだとしても
欲望の果てまでいって鏡割る

我想う故に息あり矢のごとく

ポエマーよシジョーのもつれ云うたれや

OH化けのトンカツのトンズラみえた!

クライネクライネッテニホンジンッテ叫べ

だまされる男がわるいバケラッタ

月くだき金にぎる手がいとしくて

直感をしんじてるものはすくわれる

行進はすっぽんぽんでザッザッザ

あわわわわそれじゃだめじゃんサトシくん

ひととひと てんやわんやもゆかいだよ

そこのムリ ムリせずくらし誇ろうよ

傾むいた坂から霧の終わりまで
ぼくときみ以外などほ(こ)ろんでしまえ

ネガティブよ そのネガティブに胸をはれ!

ねぇあなた〜それより今日は耳の日よん

耳の日に拾ったミミはママの名だ

そうくるかピンクにパンク笑えるぜ

問題は詩を詩であらう闘いだ

話者を捨てそのリピドーを追いかけろ

そのテーゼ
ピアノで弾いてみせようか?



散文(批評随筆小説等) 通りすがりの俳句トキドキ短歌たち Copyright 阿ト理恵 2014-03-04 23:37:53
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