スーニャ
示唆ウゲツ

今は意味の無い芝居が見たいのです
猫の名もキミの名も見分けがつかないのです
うすべにの地平線を見渡しているのです
これといって、意味のないことですから

冷凍庫はからっぽでした
チョコレートなら冷やしていないのです
キミが待っているならお茶を沸かしましょう
積み木よりもたのしいことを知ってしまったのですから
やっぱり、これといって意味の無いことなのです

スーニャ
答案なら羊の胃液で
がらくたほどの価値と
おどろくほど白くなってしまったので
キミのほうがおどろいて
目を回してしまったのです
スーニャ
虹の色なら当てることができます
それはキミにはかなわないから
手を伸ばしていたからです
スーニャ
あの三階建てのビルから
絶望へと続く無人駅が
跳ね飛ばした水滴に映っています
きれいなので勘違いしそうです

できれば、
そのこじつけに触りたいだけですから





自由詩 スーニャ Copyright 示唆ウゲツ 2005-01-17 06:11:10
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