輝くひと
服部 剛

引き出しの奥に置かれた、消しゴムは
単なるゴムの塊です

空地のくさに埋もれた、車は
壊れた鉄の死骸です

消しゴムは白紙の文字を消しゆく瞬間とき
車は道路を走る瞬間
仄かに発光しています

ひとも誰かに求められ
天の望みに使われて
ひとつの道具になる瞬間  
自ら発光させて
周囲のひとをも、照らすでしょう  







自由詩 輝くひと Copyright 服部 剛 2014-01-06 22:22:55縦
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