あとは自由が無いと言うだけ
海鷹四季道

冬になると私の全てが痛む。
銀杏の葉が落ちゆく時期から、曲がった末端を責め立てる。
暖房で窓は曇り、外は遠慮のない風が吹く。
家の中にいても、親の冷たい視線と言葉が突き刺さる。
もがき苦しんでも、扉を開ける鍵を持っていない。
暖房と毛布と温かい飲み物。
閉じ込められた幸せで小さな空間。
今年もこの幸せな季節が早く過ぎればいい。


自由詩 あとは自由が無いと言うだけ Copyright 海鷹四季道 2014-01-03 16:08:21
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