懐疑終着
たいにぃぼいす

背びれを見たのに違いなかったので
僕はそれを金魚と呼んだ
地平線を泳ぐ金魚
陽が沈む前に果てに辿り着き

燃えましたので

太陽は懲役一晩の間眠り
その間は世界を月が照らした
骨になった金魚の
骨にならなかった背びれが
家の庭に流れ着いた
拾い上げる僕
切断面に焦げ目
そして絶対は絶対として成立した

燃えましたので


未詩・独白 懐疑終着 Copyright たいにぃぼいす 2005-01-09 15:02:28
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