山荘の灯  
服部 剛

古い山荘の天井から  
電球が外れたまま、黒いコードが
吊り下がっている 

あそこに  
寒村の夜をも照らす  
ひとつの明るい電燈の  
幻を視るのは  

霊の世界にいるひとと
密かに  
交心することかもしれぬ――  





  


自由詩 山荘の灯   Copyright 服部 剛 2013-09-10 21:31:04縦
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