浮くと思っていた
あおば

                 130823

みんなからぁぁぁー
浮くのが嫌だ怖いと考えて
いぢめの列に並んだのよぉ
ぶうぶうと抗弁するのもしないのも
選り分けないで押しつぶし
天日で乾かしセンベエにする
衣を付けてオリーブで揚げる
自動裁断機で食べ頃のカタチに調えてから
片栗粉をまぶし軽く餡を掛けもう一度火に通す
すくい上げては串に刺し
ソースを塗ってパック詰め
一口かつの団子が出来る
水に浮くかどうかは知りませんが
栄養たっぷり
酷暑の今を乗り切ろう
美味しそうなスローガンに従って
行列の出来るお店に列んでる
行列の最後の方に列んでる
偶には買えることもありますが
たいていは売り切れなのが口惜しいと
午睡の中でも呟いた








初出 「あなたにパイを投げる人たち」の即興ゴルコンダ(仮)
  http://anapai.com/tanpatsu/goru/
  タイトルは、星子アヤノさん



自由詩 浮くと思っていた Copyright あおば 2013-08-23 18:33:35
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