コンビニエッセンス
未満ちゃん

夜中になると道路という道路には国籍ふめいの犯罪者がうろうろしてるし
暴走車に二度さんどよんどしーくらいハネ飛ばされるし
マンホールというマンホールが地下100メートルのくちを開けてるし
ってなんだそればかにしてるでしょ。
だーかーらー、もー夜中ひとりでコンビニとか行かないって言ってんじゃん。
言ってんじゃんから良いってんじゃんて言ってんじゃん。じゃんかじゃんか。
てかそんな道のまんなかばっか歩くよーなら、昼でも、止めろよ、ばーか!!!

わたしはドアやタナやカベにわざとぶつかることでポイントを稼ぎながら、
感情を乗算して家のそとに飛び出していった。
だけど階段は転ばないように駆け降りたし目指す先はいちばん近くて判りやすい公園だし
けっきょくのところ模範的ヒステリックのふりかけみたい。
なにそれ意味わかんないね。まそーいうとこも模範的かな。ほらわたし、
よくできた子なんですよ。ほんと、

ねえ、公園のさ。
人が乗れる回転するまるい鉄の芯みたいなやつ
それを回すたびにさ
小麦っぽいものが挽けたら時間が薄まってきっといいかもって回ったのに、
2分くらい走った事実がかさなっただけだった。
で、どっちにしろ迎えにきただろうあいつがあたりまえで迎えにきて
そのあとコンビニ行くっていうから寄ったんだけど、
「なんか欲しいものある?」って聞かれたそのとき、わたし、どういうわけか
みつまめ的なものが食べたくて、でも、
なんかちょっと恥ずかしかったから、けっきょくハーゲンダッツって答えた
なんなのさ、ベツにいいし。ばーか。


自由詩 コンビニエッセンス Copyright 未満ちゃん 2013-03-22 14:56:49
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