光の石 
服部 剛

うっとりと瞳を閉じて 
光の石を両手に乗せて 
立っている円空さん   

静かないのちの歓びが 
体の隅々まで葉脈を巡らせ  
行き渡っているようです 

森に佇む木の体  
日向に笑う石の顔 

幸福の思念すらもない 
彼らのように
ただ・そこに―― 








自由詩 光の石  Copyright 服部 剛 2013-03-17 20:46:08
notebook Home 戻る  過去 未来