沈丁花の唄
吉岡ペペロ



まだ若いからだの頃

営業車へともどる夜道に

清烈な花の香がした

まだ相俟みえぬあなたに

届けたくなっていた


僕だけのものにする為に

その小さな花々を毟り

車内にそれを舞い落とす

生まれた時からそうだ

あなたに心を届けている


まだ若いからだの頃

営業車へともどる夜道に

清烈な花の香がした

まだ相俟みえぬあなたに

届けたくなっていた


携帯写真+詩 沈丁花の唄 Copyright 吉岡ペペロ 2013-03-15 12:51:01
notebook Home 戻る  過去 未来