孤独の従者
黒川排除 (oldsoup)

光のようなものが下った。西へ行けば行くほど遠ざかった。

やがて夜。だがやがて昼。不寝番は夜の平原に歌を響かせる(ラ・ラ・ラ)。冷たい、それは本当だろうか。答えるものは答えるもので潜んでいる。積み重ねた段ボール箱のように、不安な鉄骨を持たない空洞は、積み重ねた段ボール箱のように、空洞を抱え込む立体は、うごめいている。海がまた近付いた。太陽はバターのように溶けて流れた。

そしてわたしたちは慌ただしく臨海する。
重油を詰めたフィルム・ケースのように刺さって。

憎しみにとらわれゆくものを、つがうのだ。


自由詩 孤独の従者 Copyright 黒川排除 (oldsoup) 2004-12-24 09:25:02
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