風の顔 
服部 剛

晩飯のおかずを箸で摘み 
炒めたもやしを、食っていた。 

一本の長く萎びたもやしが 
「風」という文字になり 
誰かの顔のように 
皿にへばりついて、僕を見た。  

もしかしたら 
「風」は 
日々のあちらこちらにいるかもしれない 








自由詩 風の顔  Copyright 服部 剛 2013-01-13 21:59:46縦
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