佐藤真夏


継ぎ目という

継ぎ目が、

糊できらめいて

わたし今とても資材

軋んだ

 

書かれている

紙としての

反応

きみの筆跡が

わたしから透けて見える

 

あいうえお

順番に燃えて

 

春、なんだろうね

 

校庭の白線のうえ

歩きながら

失っていく軌道

ひとりでに破れてしまう

 

身体中に貼りついた

石灰を払い落として

広がる手型は

ひしめき

そこら中に

星団が

生まれては燃える



連絡係は

何度も

あたらしい

理科のはなしを

放送する
 



(連詩:Recent Report From First Complex 5)


自由詩Copyright 佐藤真夏 2013-01-07 21:30:56
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