聖夜
服部 剛
窓のすき間から風は吹き
グラスの筒に包まれた
ぼやけた蝋燭の灯は
世を去ったあなたの魂となり
赤々と燃えています
なにかを囁いているように―
あの日の歌の調べのように―
躍動している舞踏のように―
人の心の燭台にともる
遥かな国のひかり
今宵も蝋燭の灯は、ゆれる
自由詩
聖夜
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服部 剛
2012-12-31 21:33:05
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