目をひらく 
服部 剛

息を吸っては吐いて 
(呼吸)になる 

大きい器にふたをして 
(鍋)になる 

たまたま出逢った男と女が道に並んで 
(夫婦)になる 

ぱち、と上下のまぶたを閉じた 
瞬間
(ほんとうの目)は開かれる 

(燃エ盛ル我ガいのちノ、脈ハ鳴ル――) 

自分と(嫌な人)を分けていた 
自分と(日々の仕事)を分けていた 
あの壁がふー・・・と消える 

ひとつの世界 








自由詩 目をひらく  Copyright 服部 剛 2012-12-13 18:09:12
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