夜明けの食卓
komasen333

きらびやかな回路 敷設する真夜中過ぎ
2LDK 奥深く 冷たい重低音

書き表せない感情を言葉にする矛盾



月明かりを蹴散らすかのようにライトアップ
暗闇知らず 闇夜知らず

哲学とは何なのかから始まる自己実現



寝転がるホームレス 悪気はないのに隅へ隅へ
ありふれた朝が摩天楼に霞む



喰い散らかす残飯 遅ればせながら収集車
あふれ始めるスクランブル

あの頃が今も続いていたなら 仮定は現実よりも鮮明




飛び出した黄色い太陽  広がる白いキャンバス

手馴れた手つきで揺らし とれかけのまぶた 精一杯くっつけて




傷つけてしまった面影 取り戻せはしないけれど

今朝も眠気覚ましで 小さくとも重い太陽をいただきます




自由詩 夜明けの食卓 Copyright komasen333 2012-12-01 13:31:55
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