瞑想散歩 
服部 剛

何処へ行っても 
同じような人間ばかり住んでおり 
同じような村や町やで 
同じように繰り返される日々―― 

旅を求める私の道は 
人が時空と因果の外へ飛翔する 
あの瞬間 
夢とうつつの境界線をゆきかう 
自由な世界に、今日もたゆたう 

慣れない土地に舞い降りて 
すぐに迷子になった私は 
おぼろな瞳のレンズを絞り 
まっすぐ何処かへのびる道をぼうと視て 
ひとり瞑想に耽るのです 

あ・・・一匹の黄色い蝶が 
生垣と生垣の間の道から 
ゆうらり、空へ―― 



 ※この作品は萩原朔太郎の短編小説「猫町」を 
   詩として書き変え、アレンジしたものです。 








自由詩 瞑想散歩  Copyright 服部 剛 2012-11-22 23:17:57
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