、となりへ
佐藤真夏
横断し続けた川の端と端もちあげ上手に運ぶ 、となりへ
窓外に無数のつぶてが降る いつか海に沈んだ都市に住もうね
痛いかと自分に聞いてしまう夜 括弧のなかで息を整え
夕焼けは火薬の音と呼びかけとエンジン音の混ざる音階
内圧があがるわたしを脱衣させ調べ抜いたら焦げ付いた鈴
天井に時計の溶けた跡があり絆創膏を目に貼って寝る
短歌
、となりへ
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佐藤真夏
2012-10-21 00:14:08
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