とくべつ
yaka

とくべつ じゃないことに
どこか で 気付いてた

とくべつな場所へ
いつか行く気がしていたけれど
駅までの道のりは
年々かかとが擦り減るばかり
信号待ちの交差点で
苦手なあいつとまたしても鉢合わせ

だれかがだれかのうわさ話
知らん顔していても
賛美ならそこそこ妬み
嘲笑ならそいつを蔑んで
わたしの背中もやつらと変わらない
360度地球(たま)の上で
今日も言ったり言われたり
ひとは大方大差ない

とくべつな貴方に
いつか出会う気がしてたけれど
愛は美しい錯覚ですか
あるいは健気な勘違い
知れば知るほど理解不能
ついには泣かせて泣かされて
つまらん男と言いながら
女はその倍つまらない

久々に会った友だちは
それなりに成功し
安定した将来と
プライドを維持する財布を取り出し
私にランチを奢ってくれた
這いずり回る将来を約束された私は
それをありがたくいただいて
ええっとどこにしまったっけ?
わたしの小さなプライドちゃん
まさぐったらちゃんとあった
安いバッグの底の方


どこかで 気付いてた

とくべつ じゃない ことの とくべつ


お気に入りの歌がある

待っててくれる人がいる

泣いてあげれる人がいる

(ついでに出来れば週一回、晩酌できればありがたい)


それだけあれば大丈夫




自由詩 とくべつ Copyright yaka 2012-09-08 03:44:23
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