幸いの味 
服部 剛

帰り道のパン屋で
硝子越しに覗いては 
ランプに照らされていた 
こんがり丸い窯焼きパンを買い 
紙袋に入れてもらう 
今日は、給料日。 

10回の高級料理と 
たった1個の窯焼きパン 

幸いの味は
どちらに多く含まれているか? 

秤にかけてみる 








自由詩 幸いの味  Copyright 服部 剛 2012-08-13 21:56:56
notebook Home 戻る  過去 未来