心酔と意匠
アオゾラ誤爆

どうしてあなたは
笑っている
下品な冗談で
よく冷えた部屋の天井が
ぐるぐるまわる
幻みたい

その腕の線は
わたしの所有する
どんな輪郭ともちがって
お腹の奥をぐっと押すように
熱くする
いとしい肉

あいしあいたい
ねえわたし
もっと気狂いのように

賢いあなたの
だらしない身体にかぶさる
傷跡のような折れ目
そこを
つよく抱いて名前を呼んだら
どんなに
気持ちがいいだろう

冷蔵庫のミネラル・ウォーター
わすれてしまった
平熱までの道のり
あなた以外の世界を
今は懐かしむことさえ
できない


自由詩 心酔と意匠 Copyright アオゾラ誤爆 2012-07-27 03:15:40縦
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