玉を、打つ
服部 剛

休日。 
ふとんの上にのびている、午後 
窓の外から 

  かーん   

威勢のいい、ゲートボールを 
打つ乾いた音が、青空に響く 

(何故、僕の目の前に 
 もやはもやもや覆うのか?) 

(何故、僕の足元は 
 すぐにぐらぐらぐらつくのか?) 

  かーん 

「おぉ・・・!」 
窓から、近所のお年寄達の歓声が 
布団の上にのびきった僕の鼓膜にひびく 
しえすたの夢 








自由詩 玉を、打つ Copyright 服部 剛 2012-07-26 23:59:54
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