電波少女
瑠音

私がいつか生きることをやめるときもしくは
やめなければならなくなったとき
何を後悔し
誰に懺悔するのかということ

知っておくべきことは


不穏であると兄がいい
私はいつか私に楽器を教えてくれた自衛隊員を思い出す
トランペットはやめてしまったよ


鏡の前に並んだ化粧品の向こうの自分の顔を見た
見たかったわけでもないのに
あのころの私はどんな顔で
世界に向かっていたんだろうね


スピーカーから流れるロックだけを愛していけたら
寂しさも戦いも全部いらなかっただろうきっとなんて
結局はそういうことでしかないんだ
笑って話せることなんだ
私から繋がる糸は世界に繋がっているわけじゃない
中途半端に切れている
どこまで届いているのかは見えないけれど
確かに切れている それだけは感じているんだ
ピンと伸ばした5本以上の この指から


とりあえずイラクまでは届いていないみたい
今のところ


自由詩 電波少女 Copyright 瑠音 2004-12-10 18:18:42
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