ペシミズムは止まないとして
komasen333

手を取り合って
肩を組み合って
再び歩き出さないことには
ここから落ちていくほかない

よくわかっている  言われなくとも
よくわかっている  掲げられなくとも
よくわかっている  声を大にされなくとも
よくわかっている  繰り返されなくとも

しかし
今さら手を取り合ったところで
どうせ・・・      
過ぎって止まないペシミズム

よくわかっている 
非建設的な闘争などしている暇はないこと
よくわかっている    
非建設的な固執などしている暇はないこと
よくわかっている    
非建設的な折衝などしている暇はないこと

しかし
さんざん掲揚してきた
ペシミズムを降ろすことは
どこか、全否定にも近い感覚と不可分   

しかし
さんざん頒布してきた
ペシミズムを止めることは
どこか、全廃棄にも近い感覚と不可分

共に手を取り合って
それぞれが手を取り合って
共に肩を組み合って
それぞれが肩を組み合って

ごもっともだよ  言われなくとも
ごもっともだよ  掲げられなくとも
ごもっともだよ  声を大にされなくとも
ごもっともだよ  繰り返されなくとも

しかし
ペシミズムが止んだとして    
上手に手を取り合っていける気がしない 

しかし
ペシミズムが止んだとして    
上手に肩を組み合っていける気がしない 

共に手を取り合って     
さすれば、道を見出せる
共に肩を組み合って     
さすれば、未知も見出せる

大方に相違はないよ 
      言われなくとも
大方に相違はないよ 
      掲げられなくとも
大方に相違はないよ 
      声を大にされなくとも
大方に相違はないよ 
      繰り返されなくとも

しかし
「しかし」は拭えないんだよ        
簡単には
「しかし」からは抜け出せないんだよ   

共に手を取り合わないこと
肩を組み合わないことさえも
許し、認められるようにならない限り

ペシミズムが止んだとして    
手を取り合うのは
形式論で終わってしまうだろう

ペシミズムが止んだとして    
肩を組み合うのは
一過性で終わってしまうだろう

いくら
それが理想的でも
手を取り合うことに慣れていないのだから

いくら
それが薔薇色でも
肩を組み合うことに慣れていないのだから


自由詩 ペシミズムは止まないとして Copyright komasen333 2012-06-14 13:00:37
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