90年代の焼き増し
komasen333

タメ息にタメ息
90年代から引き摺ったままのニヒリズム
新機軸のように祭り上げて
群れることしかできない
何もしないよりはまだマシ

直接出向かなくても
間接で限りなくリアル
便利とは何とも喜ばしい
それも一時
すぐに虚しい
なんとも味気ない
これまた急進的振り子現象

進んでいるのか 退いているのか
10年、20年後に
歴史の証人たちは何と語るやら

わかったフリばっか 
東西南北揃いも揃ってお上手で
よくわかってないまま
リスクとコストを大雑把に積算し
重大選択独断決定

国旗を振って
一心になれるなら苦労はない
国旗を焼いて
出し抜けるのなら苦労はない
とか何とか言いつつ
はい、喜んで国歌斉唱 
スタジアムに限らず、限らず、限らず
はい、喜んで起立拒否
体育館に限らず、限らず、限らず

どっちつかず
「中庸」と得意気に美化し
ぼかしに至らない模範的な小ざかしさ
安全神話の中で
ぬくぬくと
セリフ少な目の脇役に挙手殺到の末期


自由詩 90年代の焼き増し Copyright komasen333 2012-05-24 16:32:53
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