生きたくないけど、死にたくない。
Tシャツ

自分が何故生きているのか、考えたことがあります?まるで10代の思春期みたいな質問だなって思う。でも、それは感受性が豊かだからだって思う事にしている。色々なことを感じ取れるから。考えられるから、そういう事を考えられるんだって。僕は思う。 僕の友人は言った。俺のばあちゃんも、父ちゃんも母ちゃんも愛する人がみんな死んだら。俺にはもう生きている理由が無いから死ぬかもな。って。でも死ぬのは怖いとも言う。僕もそう思う。でも、僕は言う。そんときゃ俺のとこに来い!理由を聞いてもっともだと思ったら俺がその場で最期を見てやる!って。生きる事は当たり前の事。それは生き物だから。でも人間は少し生き物から外れてしまった。僕が世の中を見るとみんな普通に生きている。それは、一人一人にちゃんと聞いた事が無いからかもしれないけど、何の疑いも無く生きていく。そう、日々の暮らしに流されて。中にはもちろん人生に目標を持って生きていく人もいる。人間の平均知能指数は100前後。生き物は進化を続ける方向に変化をする。繁栄をよりしやすい生物へと。 
 友人は言う。自分の行き方、来し方、行く末、人生、意味、毎日毎日色々な事を考えるって。何を考えるか僕には言わない。僕も毎日毎日考えるけど友人には言わない。友人は俺とお前は病んでいるって言う。普通と言う状態が、人間という生き物の精神状態にあるのなら、俺等は病んでいるって。友人は薬を飲む。僕も薬を飲む。病んでいるなら治さなければ。人間の平均知能指数がこれ以上あがっていかないのは、繁栄という目的を達成するためには、障害になりうるからじゃないだろうか。歴史上で突然自殺を遂げる偉人がいる。みんな頭が良過ぎたのかも知れない。頭が悪すぎたのかも知れない。そんな事を思う。きっと友人が俺はもう死ぬぞって言ってきたら、僕はぶん殴ってこういうだろう。もう少しやってみろよ。って。

生きたくないけど、死にたくない。笑って僕らはそう言う。


散文(批評随筆小説等) 生きたくないけど、死にたくない。 Copyright Tシャツ 2004-12-04 22:57:05
notebook Home 戻る