服部 剛

秋の日の銀杏並木を歩き 
ふと、見上げた高い空 

背の高い銀杏の黄色に縁取られ 
ひとすじの空の道になっていた 

これから私が旅をする 
未知なる道も 
あの空のひとすじになろう 

そっと、胸に手をあてる 
精神のしろい炎は燃えさかる 

いつか夢で見た 
遥かな明日へまっすぐのびてゆく 
あの道が 
瞼を閉じた 
無明の世界にあらわれる 








自由詩Copyright 服部 剛 2012-04-05 23:15:57
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