きせきの人 
服部 剛

もし、知性が裸になったなら 
目は目として 
歯は歯として 
足は足として 
一つの人格を持ち 
僕等に口を開くだろう 

からだの数え切れない 
それぞれの部分を 
一度ばらばらに分解した 
パズルのピースにして 
床に並べてみる 

無数の欠片を結晶して 
ふたたび姿を現す自分は 
世界に一人の、きせきです。 






 


自由詩 きせきの人  Copyright 服部 剛 2012-02-11 22:17:28縦
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