白と黒による形式的分割上映
komasen333

輝くセピアを掻き消そうとして
焦るばかりで行動が伴わない矛盾螺旋な日々



狂おしく焦がれたのはいつまでだったかな
ともに、揺れていられたのは現実に過ぎなかったのかな     わからない、わかりたくない



それでも過ぎるんだ
たまに、満面の笑みで凛と美しく燃える鏡と出逢う



なんで  こんなとこで腐っているんだ
なんで  こんなとこで油売っているんだ
なんで  こんなとこでこねくりまわしているんだ
なんで  こんなとこで担わせているんだ
なんで  こんなとこで待ち望んでいるんだ
なんで  こんなとこで得意げになっているんだ
なんで  こんなとこで引っ張っているんだ
なんで  こんなとこで竿に刺しているんだ
なんで  こんなとこで醸し出しているんだ
なんで  こんなとこで憧れているんだ
なんで  こんなとこで再生繰り返しているんだ
なんで  こんなとこで巻き戻し繰り返しているんだ
なんで  こんなとこで口を並べているんだ
なんで  こんなとこで仮定の積み木しているんだ
なんで  こんなとこで未来のママゴトしているんだ



そのたびに嫌になる
そのたびに奮い立たされる



その二つが拮抗する
もっともらしい構図で白と黒を分け合って    天使と悪魔のステレオタイプを演じ分けて



どっちもあてにならないからと振り切ることにする
すると、気づく
単純で少数な選択肢がなくなれば他には代替案の一つすらないこと
浮かんでさえこないこと、浮かべようとさえしないこと



仕方なく
戻っていくとニヤける  仲良しな白と黒



再び拮抗に入るにあたり、前提上映が封切られた
それは、満面の笑みで高々と人差し指を上げながら駆け昇っていく鏡のドキュメンタリー


自由詩 白と黒による形式的分割上映 Copyright komasen333 2012-01-05 10:00:41
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