美女アラウンドザワールド
松岡宮

世界中の美女のすべてとは交わることができないかもしれない

というのが
夫の悩みのようである

ああ 世界中の美女をこの手に抱きたい
西の美女から東の美女へ
南の美女から北の美女へ
国籍も言語も肌の色も 僕には一切関係ない
美しい顔 形の良いおっぱい 上向きのヒップ 
それさえあれば 僕にはじゅうぶんさ

 ああ 世界中の美女をこの手に抱きたい
 アジアを自在に駆け抜ける風 
 モンゴル 韓国 フィリピン インド
 僕はすべての美女を抱きたい
 アメリカ大陸を縦断する風
 バンクーバーからブエノスアイレス
 島の美女から大陸の美女へ
 野球の美女からサッカーの美女へ
 そして 
 遠くヨーロッパまで風は旅を続けて
 北欧の美女から東欧の美女へ
 パリジェンヌからスパニッシュまで
 オリンピックの女神は全員
 スケートリンクの女神も全員
 僕はすべての美女を抱きたい 

 ああ 美女はいったいこの世界に何万人いるのだろうか
 ああ 美女は生まれて また美女は生まれて 美女は増え続け
 さびしい話じゃないか
 僕が抱けずに終わる美女が 同じ地球にたくさんいるなんて
 
 美女アラウンドザワールド!
 そうして僕は考え続けている
 僕ひとりが一瞬にして世界中の美女と交わる方法を
 僕ひとりが一瞬にして世界中の美女に注ぎ込まれる方法を
 それはもう 魂の世界なのさ
 それは肉体を超えた世界なのさ
 一万一兆一京の
 那由多 不可思議 美女たちの
 もらす誘いの溜息が僕に風を起こすのさ
 聞こえるかい
 聞こえるかい


知らん。


自由詩 美女アラウンドザワールド Copyright 松岡宮 2011-12-15 20:36:19
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