酒をつぐ
服部 剛
都会には「タテマエ」と書かれた
大きい看板に、ひとりの顔が
ニッコリ営業スマイルをする
そんな看板の全てを引っ剥がした
後に残る
(ほんとうの顔)と
一度、ゆっくり話してみたい
らんぷのぶら下がった飲屋の座敷にて
互いの手にした盃を交しながら
自由詩
酒をつぐ
Copyright
服部 剛
2011-12-10 23:45:23縦