だらだらとした間奏曲のような
c

午後の間は
だらしなく流れていく
日に日に増えるニキビをこすりながら
お化粧をするたび
風が強く吹く
ミルク珈琲と泥の区別もつかない
コーラと珈琲の区別もつかない
朝焼けはわたしなど無意味だという
メロンソーダのような鮮やかな緑を
飲み干した後の舌のような
寒々しい嫌悪感を
わたしは好む
「すきです」


知っていますか
15号線を歩いていると
道路から海の匂いがします
大地がだらしなく漂い
想像力も押し流されて
脳みそはただ、歩けと
命じるのです
わたしは知っている
雨は怖いのだと
雨が好きな女の子を無理やり連れて
15号線に置き去りにしてあげて
涙 だけが垂れ流される
大地に漂う小壜のような存在に
彼女を誘ってあげられたら
わたしの美意識は加速するでしょう


興奮する脳内とは裏腹に
時計の秒針は簡潔に1秒を刻む
これくらい簡潔な関係が望ましい
(だからわたしはだらしがない)
泥のようなミルク珈琲を
捨てるように
飲み干す




自由詩 だらだらとした間奏曲のような Copyright c 2011-09-21 15:22:51
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