真昼
はるな


真昼間に
なんの不満もなく
とつ然死にたくなるんだ

晴れた日に
ささやかな痛みをいつも
道端に捨てているんだ

ごみ箱には
いつもそんな取るに足らない悪意が紛れているんだ

真夜中に
グラスに垂らすアルコールで
憂鬱を量っているんだ

朝がきて
行き交う人並みに
漠然とした殺意を見てしまうんだ

ふと鏡をみて
そこにはなぜなのか
見慣れない人間が映ってるんだ

真昼間に
とつ然なにもいらなくなるんだ
なんの理由もなく
なんの不満もなく




自由詩 真昼 Copyright はるな 2011-06-24 10:54:22
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