なくしたプライド
番田 




今日そこで私が見ていたものは何だろう
時は忘れるということの中をいつも渦巻いているような気がした
距離だけが、あった。
遠すぎる街の中を、
ぼんやりと、歩き続けていたということだけが


何か花のようなものを咲かせるのかもしれない
遠い昔の私の嗅いだことのある花の匂いが鼻を掠める
私は死ぬのかもしれなかった。
死別が、
問いかける。
生きていることの中にあるすべての理由を




携帯写真+詩 なくしたプライド Copyright 番田  2011-05-27 14:02:02
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