狂ったスカイ
薬熊

―葡萄を与えて下さい

いつのまにか 本心を見失って居て
揺らぐ蝋燭の様に ざわめく ソラSky
いつのまにか 彼女は狂って居て
とめどなく溢れる 涙と共に…叫ぶ≪Cry≫

本当に愛してたのに どうしてだよ
言葉を忘れてしまった 例の――…
機械みたく繰り返すひとつの言葉
“これ”を受け入れろとでも?

耳が侵されそうだよ
僕に出来ることなんて 何が有る
ただ抱き寄せただけだった 苦しくても、何も…

何が言いたい どうしようもなかった
そこには 自己顕示欲が無かった
愛が足りない? ただひとつの果実の為に
とめどなく溢れる後悔と破壊…「ソラル!」

本当に好きなだけなのに どうしてだよ
もう僕を視て居ない 例の――…
機械みたく繰り返すひとつの言葉
“これ”は呪縛なのか No.を

そうしてSky 変容して
僕から離れるんだろ 絶対
××以外の全てを与えるから お願いだから…

いつのまにか 大切なものを喪って居て
ふれたら感じる熱いCandle
それでもずっと ずっと僕は
「――――――」


「“どうか、葡萄を給へて…不安が、どうしても拭えないの!
 葡萄を給へて下さい”」

僕では無い…
もう 振り下ろすことも、無い
never…



自由詩 狂ったスカイ Copyright 薬熊 2011-03-16 02:10:15
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