私は食べたのです
薬熊

空虚である
「あなたは拒食症なのですか。」と
ここまで出かかったのだけれど それでも
あたしには勇気がなくて ほら
愛す 勇気さえもなくて
死んだら 泣くけれど

ねぇ あの娘でいいから愛して
そうじゃないと あなた 今にも 今でも ボロボロ
指は骨折して 筋肉は傷んでいて
内臓さえもちゃんと機能していないし
心さえ
惜しいことをしているわ
誰よりも数学が得意なのに
昔から 自分を大切にしないんだから
それはだめだよ
あなたが一番偉いのに なんて 信じないか
空虚である
そうして いつしか ぜんぶ 消えてなくなる


自由詩 私は食べたのです Copyright 薬熊 2011-03-12 21:54:54
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