旅人 
服部 剛

世間のしがらみだとか 
上司への気遣いだとか 
余計なゴミ屑の積もった山みたいな 
日常の地面から 
ふっと、足裏を浮かべて歩いてみよう 

渡る世間の鬼達が 
幻に透きとほるまで 
「今日一日」 
という旅路を 
粘り強くも、歩いてみよう 

他の誰でもない自らの 
不思議な長い長い足跡のつらなりを 
いつか振り返る背後に、視る日まで・・・・・ 

私は私にとっての 
ほんものを 
「今日一日」の場面に、探す。








自由詩 旅人  Copyright 服部 剛 2011-02-23 00:01:05
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