Ennui/Film
ゆうと


白い庭,近くにある,すぐそこの,犬と,たべる実,無音と罵声,いつもより饒舌なきみ,少女の顔をして,次から次へと映像をみてゆく,退屈な冗談とたまにあるビビッド,こえてゆく壁と脳みそと値段,なくなったものはうつくしいのでみんなそれに群がる,あつくるしい夏が終わってそろそろ夏がくるころ,上書き保存名付けて保存コピーアンドペーストいわゆるパクリです,ひとびとは革命をみたがってる,あわよくば自分がなんて,ひととはちがうなにかをもってる,すぐ不安がるくせに,銀紙に包まれた液体がそれを象徴している,犬が寝返りをうった,ちいさな実がおちた,白い庭のその先で,待ち伏せしているのはだれ,手を振っているのはだれ,独り言が上手なぼくは一枚上手だった,こえてゆく少女,幼ききみの目をすてる,効きますかそれは,とても強力なので,死なないように注意してくださいね,ぼくにはむりだった,死なないなんてこと,できなかった,白い庭にうめられた骨の数々,いまはやさしくてらしてる,あしたには花咲くだろう根っこの渦に巻き込まれて,静かにじっとしている,とおいぼくのひとりごと




自由詩 Ennui/Film Copyright ゆうと 2011-02-15 17:41:34
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