カーディガン
望月 ゆき

無数ともいえる
ボタン

ひとつずつ、かける
かけ終えたそのとき
もっと別の
なにか
きらりと光るような、に
心をうばわれて
せっかくかけ終えたそれ

一気にはずす
そんなとき

もう
そこへはもどれない
もどらない
直感
そういう覚悟

動いている


そういう覚悟

生きている


自由詩 カーディガン Copyright 望月 ゆき 2004-11-01 01:23:22
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