見ている。
瑠音





消えてしまいそうな

私は目についた雑誌を一冊手にとって
日曜日の空気に紛れた

昨日の電話

聞いてよと願えば3日以内に会えた頃とは違うから
突然の変化を驚かない
痛くない
なにもないところにどんな衝撃を受けたって

階段

少な目の会話





たぶんからだの

すぐ内側



溜まってる





血の代わりに涙がでる

きっと

どれだけ切っても

あいたい
会いたい
嗚呼
痛い

交差すると疑わなかったのに
すれ違おうとしている

滑稽

三重ナンバー

逃げ切れない故郷は私と同意語で
空を飛びたかった
君に会いたかった
いつも全部
終わったあとだった

誰にでも伝わるような
熱さも冷たさも
極端すぎて息苦しい
だから私は春を選んで
私と君だけがわかる温度の夢を

描きたかったのだ

描きたかったのだ

甘く抉られた中心
心臓の代わりに水風船

嗚呼

だから

いつまでも冷たいのか





携帯写真+詩 見ている。 Copyright 瑠音 2011-01-30 19:18:01
notebook Home 戻る