天敵ラヴァーズ
愛心



触れるのも出来ない急所
そこに
敢えて定めた銃口

傾ける頭
うなじを吹き抜けるのは

恐怖? 罪悪? 快楽?

温い風の舌
嘲笑って舐めあげる

薄っぺらい涙が
鼻腔をくすぐって

微笑む唇は
赤紫に震えて

貴方の手にかかるなら
それでもいいと思ったの


優しい狩人の 無骨な手を握り締め

ごめんなさい


灰色のウサギは
撃ち抜かれた



携帯写真+詩 天敵ラヴァーズ Copyright 愛心 2010-12-23 11:40:01
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