思考の公園
唯浮

大人はうそつきだから
子供の反論はそれです

二つの間を
誰も座っていないブランコが

きしきしと ぎこちなく
ざわざわと せわしなく

さらなる高みを目指そうと
宙をくるりと回りたくて
はがれて落ちる青いペンキが

ぱらぱらと たえまなく
くるくると あどけなく

私の顔にかかるので
砂山を作って埋めました
疑問符や感嘆符の団子玉と
これで寂しくないんだよと

だから早速のこと

建前のスコップで
本音のトンネルを
掘り続けてみましょう

伸ばした指先と指先が
触れ合った感覚

きっとそこにこそ
あるのかもしれません

ブランコで宙を回った心地が


自由詩 思考の公園 Copyright 唯浮 2010-10-04 22:46:06
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