14歳
かのこ

強くならなきゃいけないと、
その子は言っていた。
忘れていたのは、
見失っていたのは、
理想の裏側、欲の裏側。
たった一日で何歳もの年をとった、あの日、
何かがはじけて叫び出したのを、
語る、
馬鹿馬鹿しさ、と。

強くならなきゃいけないと、
その子は言っていた、あの日。


未詩・独白 14歳 Copyright かのこ 2004-10-16 09:10:24
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